新卒のコンサル就職を目指す学生が対策に使える良書
今年度もコンサルティング会社の新卒採用が始まりました。今年は例年よりも早く新卒採用の選考プロセスが始まっています。
2010年度の「就職氷河期並み」とも言われる新卒学生の就職率の低さが、
学生の就職活動の早期化を促しているようで、そうした学生に合わせる形で
選考プロセスを前倒しにしているファームが散見されます。
戦略ファームのウィンタージョブの応募は既に締め切られ、年明けからは、
戦略ファームのスプリングジョブ、総合ファームの採用選考が始まります。
ウィンタージョブ選考では、筆記試験は通ったものの、ケースディスカッションやケース面接で涙を飲んだ学生も多かったのではないでしょうか。
今年度も戦略ファームでは個人面接にてフェルミ推定やケースが課されています。
例えば、某戦略ファームのウィンタージョブ面接で実際に出題されたものとして、
・日本を元気にするには?
・テレビの年間の売上台数は?
・ディズニーランドの1日の来場者数は?
・トヨタが外食産業に参入するならどういった形にするべきか?
といったものがあります。
多くの学生は筆記試験の対策はするものの、面接対策までは手が回らず、
ケース面接で撃沈している学生が多いと言えましょう。
コンサルティング会社への就職における最大の難関となっています。
ケース面接の対策方法
最近では、ケース面接の対策本が数多く出回っていますので、
自分で対策本を買って勉強するのが、お金も手間もかからない方法だと言えます。
今回は新卒でコンサルを目指す学生が、面接対策に使える良書について紹介します。
■『過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題』
過去問で鍛える地頭力 外資系コンサルの面接試験問題著者:大石 哲之
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-06-26
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コンサルの面接対策の新決定版といえます。実際に外資コンサルで出題された面接試験問題20題を収録し、それに対して、採用面接を担当した経験のある現役コンサルタントの模範解答を掲載しています。単なる模範解答だけではなく、ひとつひとつ丁寧にステップを追って考え方の筋道や陥りやすい罠などについて解説してあり親切です。
「答えはない」と言われ、何が評価の対象になっているのか分かり難い面接試験ですが、実際の面接を担当したコンサルタントが回答しているという点で信頼性があり、面接官が学生にどういった答えを求めているのかが分かる内容になっています。
フェルミ推定が10問、ケース系の問題が10問と2パターンの問題&模範解答が収録されており、両方の対策ができるため、これ1冊でコンサルの面接対策に対応できる効率的な本です。
■『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!』
現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート――「6パターン・5ステップ」でどんな難問もスラスラ解ける!著者:東大ケーススタディ研究会
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-09-18
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フェルミ推定に特化した就職面接対策本です。フェルミ推定をパターン化して、問題の傾向にあわせて6パターン5ステップのアプローチ法を提案しています。6つのパターン別に計30問の実践問題と模範解答が書かれています。
パターン化も覚えやすく、問題も30問あるため実践訓練には最適の本といえます。就活向けに書かれているので、役に立ちます。巻末にはさらに多くの問題例が書かれており、フェルミ推定の練習で数をこなす上では、非常に使い勝手が良い本です。フェルミ推定に関してはもう本書で十分なのではないでしょうか。
ただし、面接ではフェルミ推定だけではなく、ケース問題も出題されるので、そちらの対策を補う必要があります。
■『戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策』
戦略コンサルティング・ファームの面接試験―難関突破のための傾向と対策著者:マーク・コゼンティーノ
販売元:ダイヤモンド社
発売日:2008-09-20
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ハーバードほかトップMBA学生が戦略ファーム就職の際にNo1テキストとしてつかっている本の和訳です。ケース対策としては、定番の1冊です。2010年度の就活生に最も多く使われた本だと言えます。
ただし、注意点としては、中途採用の面接向けの本であり、本で紹介されているメソッドを使いこなすには、ビジネスの経験・知識が相当程度必要ということです。新卒の学生がこれをマスターしようとすると消化不足に陥り、本質を理解しないまま単にメソッドを丸暗記してしまい「知ったかぶりの浮ついた回答する」危険性があるため注意が必要です。
※もちろん、中途採用の対策ではこの本を読むのがベストです。
また、この本で面接のやりとりとして書かれている、「グラフや表を見ながら口頭で分析していく」といったスタイルは米国のある特定ファームの面接スタイルをモデルにしています。日本法人や新卒採用では、同じスタイルではないため注意が必要です。
■『地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」』
地頭力を鍛える 問題解決に活かす「フェルミ推定」著者:細谷 功
販売元:東洋経済新報社
発売日:2007-12-07
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地頭力、フェルミ推定ブームの火付け役となった本です。フェルミ推定についての理論や背景、アプローチのコツなどが書かれています。結論から、全体から、単純にという原則は、ビジネスマンになる上でも必ずマスターしておきたいものです。
一般向けのビジネス書であるため、フェルミ推定の意味やフェルミ推定の過程で必要な能力、ビジネスマンにとってどうしてこれらの能力が必要なのか、という点についてより多くのページを割いており、直接的な面接対策のための本ではありません。次のフェルミ推定練習ノートなどと併用して、実践訓練をすることが必要です。
■『ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?』
ビル・ゲイツの面接試験―富士山をどう動かしますか?著者:ウィリアム パウンドストーン
販売元:青土社
発売日:2003-06-15
おすすめ度:
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昨年までは、ケース面接を唯一カバーする決定版と言われていた本ですが、現在ではあまりお勧めできないと言えます。理由は、この本でとりあげられている問題はマイクロソフトやグーグルといったシリコンバレー系IT企業向けの問題で、コンサルタントの面接試験ではほどんど出題されないからです。
「一日に時計の長短の針は何回重なるか?」「ある国で男女が生まれる確率が・・」といった問題が典型例です。「直感的に計算すると簡単に答えがでそうだが、実はその答えは正しくなく、よくよく考えないと間違えてしまう」または「難しい計算が必要そうなのだが、発想を転換することで簡単に計算できる」というタイプの問題です。これをパズル問題と呼んでいます。
このタイプの問題で計れる能力は、フェルミ推定やケース問題とはまた違ったものであるため、コンサルの採用試験ではめったに出題されません。コンサルを目指す学生は、前述のフェルミ推定とケース問題の対策をしたほうが効率的です。
「ケース面接攻略法」シリーズの記事一覧
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