09/11月 コンサル求人状況短信 新政権発足後の転職活動の方針の立て方
新政権が発足して、1ヵ月半、コンサルティング業界の求人状況を概観いたします。■ERPコンサルティング
相変わらず大型案件がなくなったことにより、厳しい市況が続く。一部のファームでリストラが継続していることから、当面の新規採用が難しい状況は続く。コンサルタント経験者が横に移動するのですら苦労をしている状況。
プロジェクトにおいて、どうしても足りないスキルを外部から調達する採用が中心。なので、以前はSAP経験者くらいのマッチ度でも採用されたが、昨今は完璧なマッチが必要。
モジュール x 対象業界 x フェーズ +英語力
といった感じである。
航空業界にくわしく、シニアコンサル以上の経験があって、設備管理モジュールの中のxxxに精通していて、xxxとxxxの連携をしたことがあり、英語必須、みたいに、全部マッチしないと採用されにくい。
■業務系コンサルティング
会計やSCMといったところの業務コンサル。
若干名の募集がでることもあるという印象。スポット的に1−3名の募集があるが、1ヶ月程度でポジションが埋まってしまう感をうける。
■人事・組織コンサルティング
ほぼ求人がない状態が続く。落ち込みの状態が非常に厳しいという印象をうける。
■戦略ファーム
採用は継続しているものの、以前に比べてハードルはきわめて厳しくなっている。新規事業・ビジネスプランニングなどを中心とする戦略ファームでは業界の変化が激しいことから、スポット的に採用が出るが、やはりすぐに埋まる。
■財務アドバイザリー
求人は継続中だが、非常にハイスペックになってきている。財務アドバイザリーに憧れをもっている方レベルのひとは問題外。金融や監査法人で十分な経験がある人のみに絞られる。
■総合研究所
スポット的に募集があるが、たいがい1−2名程度で、選考は厳しい。ただ安定して定期的に募集はあるという印象。応募は多く、すぐに埋まる。
<年末までの見通し>
依然として求人状況は厳しいように思います。特にIT関係では先が見えづらい状態がつづくものという印象をうけます。
<転職活動の方針>
第一に、この市況では、求人のえり好みをせず、求人がでたら応募すべきです。
自分の領域を広げたり、新しいことにチャレンジしたりする転職はいまの市況では難しいと肝に命じるべきです。従来の経験を生かして、同じ仕事をベースにする転職ですら、なかなか転職がきまらないのが悲しいことに現実です。
この現実を、現在転職活動されるかたは、甘くみていることが多いと思います。先日も、ある業務系のコンサルタントで経験豊富なAさんに、とあるファームのMGRポジションを提示しました。実際われわれの感触では、人事の方は面接にすすんでいただきたいという感触をもたれていました。
しかしAさん、前の会社と業務がほとんど同じということで、「他のところを一通り見てから」という理由で敬遠されてしまったのですね。
一方、このポジションに即応募したかたがいらっしゃいました。Jさんは、年齢は少し上の方だったのですが、この案件に関して、最初に応募した人ということもあり、面接にすすみました。
そして、Jさんは1週間で3回の面接を終え、すぐにオファーがでました。そして、半月後の入社となり、すでに働いていらっしゃいます。
当然そこで採用は締め切り。
わずか2週間しか応募の期間がなかったわけです。
Aさんはその後、
「事業会社や投資系のファームでは書類がとおらないので、先般の業務ファームをうけたい」
といってこられたのですがもう締め切られたあとでした。その後Aさんにマッチした案件を探している形です。
このように、昨今の状況では、応募が殺到し、早いところでは2週間、おそくても1ヶ月程度でポジションが埋まってしまいます。
他社を回ってから、できるだけよい会社から順番に、といった考え方で悠長に転職活動すると時期を逸します。
・自分の経験分野がマッチ
・給与が維持できる
・その会社が伸びている
この3点がそろっていれば、まずは話を聞いてみるというくらいの柔軟性が必要です。
「前職と同じ分野の仕事」につくことを敬遠される気持ちはわかります。しかし、昨今では「自分の経験している分野以外にチャレンジできるポジション」はほとんどありえないと思いましょう。なぜなら、その分野を経験しているひとが市場に数多くいて、企業はその分野の経験者を求め、そこで話がきまってしまうからです。
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