各会社のトップコンサルタントに、各社のコンサルティングの特徴と、入社後経験できるキャリアについて深くお伺いする「トップコンサルタントインタビューシリーズ」。
今回は、スカイライト コンサルティング株式会社取締役矢野陽一朗様にお話を伺いました。

スカイライト コンサルティングは、コンサルティング事業を核としながら、成功報酬型コンサルティングや社会環境サービスなど、他のファームにはない独自のサービスを提供する自由闊達でユニークなコンサルティングファームです。今回はユニークな社風を支える、プロジェクトアサインメント制度や、評価制度、キャリア・育成制度についてもお聞きすると同時に、矢野氏が中心になって取り組まれている成功報酬型コンサルティング、「起業チャレンジ」、新規事業コンサルティングといった分野についてもお話を伺いました。

第二回はこちらの記事になります。
http://www.consultantnavi.com/archives/50389017.html
第三回はこちらの記事になります。
http://www.consultantnavi.com/archives/50389018.html
第四回はこちらの記事になります。
http://www.consultantnavi.com/archives/50389019.html

第一回 「コンサルタントの自由な意思を尊重する会社制度が成長の源泉」


志のある方を採用

- 現在社員が120名にまで拡大していると聞きます。急速な成長を見せていますよね。

6名の取締役で創業した8年前から考えると、ずいぶんと大きくなりました。人数についても業界内でもかなり存在感がある数字にはなってきたかと思います。外からみると「急成長」なのかもしれませんが、我々としては慎重に積み重ねてきたつもりです。
創業当時から「採用時に人の質で妥協はしない」「人数ありきの採用はしない」という方針でずっとやってきました。
スカイライトの採用は、業界の中でも割と厳しい選考だと、評判になっているらしいのですが(笑)
優秀で、かつ志のある方を採用して、教育をして、現場に送り出していくということを地道にやって来ましたし、変えるつもりはありません。そうやって着実に拡大し、100名を超えました。

- 離職率も低いと聞きます。

そうですね。社員満足度が高いからだと思うのですが、離職率は大手の半分程度かと思います。

お客さんと一番近い距離だから、マネジャーの権限を大きく

- 現在中核となっているサービス、コンサルティング事業について教えていただけますか。御社をITコンサルの会社だと誤解されている方も多くいるようですが?

そうですね、スカイライトでは採用時にITの経験を必須としているため、そのように誤解されることがあります。
決してそういうことではなく、今の時代、企業活動とITは切り離すことができませんから、ITの知識なしに企業改革を行うことなどできない、と考えているからなのです。
ベースとしてITの知識を持っている方に、コンサルティングとしてのスキルを身につけていただいて、ビジネスもITもわかる人材として、お客様の所に行ってもらうことを目的としています。
プロジェクトはIT一辺倒というわけではないですね。我々のなすべきことは「お客様の課題を解決すること」ですから、どの領域にフォーカスをおくかは、案件ごとに異なってきます。戦略の案件もあれば、業務改革のプロジェクトもあるし、マーケティングのプロジェクトもあります。ITが直接絡んでこないプロジェクトも当然あります。

- スカイライトでは、マネジャーがかなりの権限を任されていると聞きます。

スカイライトがこれだけ成長できた理由として、この点は重要だと思います。マネジャーという立場がとにかくお客様のところに一番近いわけですから、彼らが自分で判断して、動けるような権限を与える。現場が機動的に動くのを会社がバックアップできるよう、会社の制度、仕組みを作っていこうと。これは創業当初からの思想です。
マネジャーは、営業から、プロジェクトの提案、受注、契約締結、メンバーの配属(アサイン)、品質管理、納品、請求、メンバーの評価、教育など全てを行っています。

- マネジャーといっても巨大プロジェクトの一担当者というケースも散見される大手のファームとはだいぶ趣が違いますね?

ほとんどのコンサルティング会社は、トップに近いスターコンサルタントが多くの案件取ってきて下の人に振るという形をとっていますが、スカイライトはマネジャーが案件の発掘から行います。マネジャーが取り組みたい仕事に取り組める仕組みです。
取締役は当然要所ではレビューするのですが、基本はマネジャーにすべて任されています。これは他の会社と大きく違うところですね。

このような仕組みにすることで、マネジャーがお客様に必要なサービスを自分で判断し、プロジェクトを提案、実施することができ、いい仕事が出来ると思います。この考え方と経営の方法が我々の強みだと自負しています。

- となると、マネジャーの質が問われてきますね?

今、スカイライト全体で、マネジャーは40名弱いるのですけれども、全員がそういった働きをすることができます。
当然マネジャーは自分の意志でプロジェクトをとってきますので、会社として「こういう業種をやりなさい」など指定はしませんし、売り上げのノルマもありません。売り上げを重視していくと、どうしても小さなプロジェクトよりは大きなプロジェクトの受注を進めてしまいます。スカイライトでは、プロジェクトの規模だけで、案件を検討することは決してありません。
当然会社としての目標はありますし、やった分の評価はします。また当初の見積もりどおりに利益を出せたかどうかは、プロジェクト終了時にしっかりと確認をします。

- お客様のために適正なプロジェクトを提案できるようになっているんですね。またこの仕組みだとコンサルタントやマネジャーの方もやりがいを感じられると思います。

そうですね。スカイライトでは、案件情報はみんなで共有してみることが出来るようになっています。普通、引き合いの状態の情報は開示されないことが多いですが、スカイライトでは、引き合いの情報でも全社に開示します。アサインメントに関しても立候補制なので、マネジャーが自分の意思で仕事とってくるのと同じようにスタッフがプロジェクトを自分で選べるんですよ。ですから、マネジャーとしては、一旦プロジェクトを決めたら下の人が来てくれる魅力的なプロジェクトにしなければなりません。そういう意味では、特定の人が囲い込まれて同じようなプロジェクトばかりやらされる、ということもありません。

お客様から見てもスカイライトはそういう色んな専門分野を持ったコンサルタントがたくさんいる集団に見えています。相談すると何かしら答えてくれる。
例えば、経営管理で日本版SOX法の対応を手伝って下さいとあれば支援できるし、ERPパッケージを導入したいということであれば、当社は特定のベンダーと関係があるわけではないですから、中立の立場で一番良いものを選定しましょうということになります。
ほかにも、ECサイトをやっているんだけれども、これに関連して業務改善を行いたいとか、受発注システムを見直したいとかあればそれもできる。案件に合わせて柔軟にチーム体制を作ります。
いろんな領域で、ワンストップでまずいろんなご相談を受けられて、それに対して何かしらのご提案ができるというのは、お客様から見ると、心強い部分だと思います。

- ワンストップでいろいろな相談ができるというところで、お客様と長期的な関係を築いているのですね。

リピート率は8割近いです。そうなると当然営業コストも下がりますし、稼動率があがりますから、フィーも法外な値段を設定しなくてもきちんと利益が出せる。お客様にとってもリーズナブルな価格になって、また依頼していただける、というよい循環が生まれるわけです。

少数精鋭と今後

- プロジェクトとしては少数精鋭でやるプロジェクトが多いと聞きましたが?

我々のコンサルティングスタイルとして、お客様と一緒にチームを組んでプロジェクトを進めるということを大事にしています。スカイライトからは多くても5名程度です。お客様と協働でやっていく。コンサルティングで成果をだすには、お客様企業内部に本当の意味で課題を解決し続ける体制ができることが必要だと考えています。
要するにお客様にも実作業をお願いしていて、逆にお客様からもコンサルタントの仕事のやり方を教えてくれと依頼されたりして、机を並べて一緒にやっています。

- お客様と協働するというのは、大変な点もあると思いますが、どういった点でしょうか?

若手でお客様先に出ている人間はすごいプレッシャーですね。大手のファームで50人100人のプロジェクトにアサインされている状態とは異なると思います。
一人あたりの役割というのが大きくなるので、若手のメンバーでもお客様の執行役員とのミーティングで発言する必要がでてくるといった経験が積めます。

- 今後、スカイライトはどのように成長していくのでしょうか?規模感みたいなものはありますか?

マネジャーが自由に仕事ができて、アサインもフラットに立候補で決めて、評価もフィードバックも公平に徹底的にという今のやり方は、300人、400人といった規模になってしまうと無理が出てきます。以前から、厳密な意味でのコンサルティング事業というのは、規模的にはそのくらいで止めて、そこから先の成長は、また別の事業でやって行こうと考えています。
実際それは、現在行っている投資事業であったり、他に準備しているものだったりします。

もしくは、東京の事務所が300人になったので、別の場所に事務所を作る、という成長の仕方もあるんじゃないかなと思います。それは、日本じゃなくても海外でもいいと思うのです。

- ありがとうございました。
次回はその「投資事業」について少し深くお話を聞きます。


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 スカイライト コンサルティング 採用セミナー(1月22日(木))
 スカイライト コンサルティング 採用セミナー(2月12日(木))

矢野 陽一朗 - Yoichiro yano -

1992年、某大手会計系コンサルティングファームに入社。官公庁、製造業、金融業において、IT戦略立案、システム企画、設計、開発等のプロジェクトに従事。
2000年、有志と共にスカイライトコンサルティングを設立し取締役に就任、現在に至る。
専門はテクノロジー分野の新規事業に関する調査、企画、立案および立ち上げ支援。 情報通信業、金融・保険業、流通業などの分野において、コンサルティング実績多数。
[翻訳書]『ウォートン経営戦略シリーズ プロフェッショナル・アントレプレナー: 成長するビジネスチャンスの探求と事業の創造』英治出版 2005年、
『ウォートン経営戦略シリーズ イノベーション・マネジメント: 成功を持続させる組織の構築』英治出版 2007年)
2008-12-14 14:00:00
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