中小企業診断士とコンサルティング会社
コンサルタントになるために、中小企業診断士を取得しようと考えていますと言う方が多くいらっしゃいます。
それはひとついいキャリアだと思います。中小企業診断士は、唯一の
コンサルタント業務を行う国家資格です。
ただし、それはあくまでも中小企業に対するものに過ぎないことは
知っておいたほうがいいでしょう。資格の位置づけが中小企業が経営診断を
受けるための有資格者養成のものですから、中心となるのは中小企業への
経営診断に関する内容です。
企業の経営ですから、共通する部分も大きいのですが、直接、大企業向けに
生かせるものでもありません。
たとえば、システムで言えば、基幹システムとしてSAP R/3やOracle EBSを
入れるのが大企業であり、業務の範囲も広くない企業であれば、それほど
コストをかけずに導入できる奉行シリーズでも問題ないのです。
企業のサイズの違いは、組織としての階層の違いであり、業務の種類、量の
違いであり、扱う商品の量の違いでもあります。
多くのコンサルティング会社のサービスの提供先は大企業が中心です。
大企業に対してチームを組んでコンサルティングを行います。コンサルティングの
テーマは、多岐にわたりますから、各分野の専門家をアサインします。
企業の規模が大きくなれば、経営者一人で経営に関する機能のすべてを
見られないように、コンサルタントもひとりですべてを見ることは
できません。
こうなった場合に、中小企業診断士が入っていけるかというと、資格だけでは
無理でしょう。なんらかの前職での経験などがあるか、コンサルタントとしての
スキルがなければ、専門的な役割をこなすことができません。
コンサルティング会社に入るために資格は不要です。無くても問題はない。
必要なことは専門性であり、業務の経験や、なんらかのスキルです。
それは資格があることで示せるものではありません。
中小企業診断士は、日本の企業の多くを占める中小企業向けにサービスを
行う際には、力を発揮できる資格です。ただ、それを取得すればコンサルティング
会社に入れることを約束されるようなものではありません。
つまりそれは、弁護士を取って法律事務所に、会計士を取って会計事務所に
行くのとは異なるのです。
「コンサルと学歴、資格」シリーズの記事一覧
|
コンサルタントナビの会員登録 |
コンサルタントナビの転職登録 |










