コンサルタントに「要求定義」はない
システム開発においては、要求定義という作業が存在します。要求定義とは、顧客側のシステム開発に関する要求を、システムの開発者側がまとめる事です。会社によっては、この作業のことをほかの言葉で表しているところもあるでしょうし、もう少し異なる意味、作業をしているところもあるでしょう。
基本的には、顧客の要求ありきだということです。
この要求定義ですが、同じシステム開発を行っているコンサルティングファームでは使わない言葉です。
なぜでしょう。
コンサルタントは、顧客と要求定義をしないのでしょうか?
そもそも、顧客の要求とは、どのようなものか考えてみます。
顧客の要求とは、なんらかの問題が認識されており、その解決策としてシステム
開発を検討し、その開発に必要な要求が考えられているということに他なりません。
つまり
[なんらかの問題]→[解決策:システム開発]→[要求]
ということです。
ここで、要求から議論を始めたのでは、問題の根本原因を解くことに
ならないのではないか。顧客の要望通りにシステムを開発したとしても、
『なんらかの問題』の解決策として、システム開発が正しいのかどうか。
また、『なんらかの問題』自体、具体的にどんな事象をもとに問題と認識
するのか。そしてその事象が起こっている原因はなんなのか。それを
掴んでいなければ、このシステム開発が顧客が当初想定した効果を生むのか
どうかわからないところです。
顧客は、顧客側の視点で問題を認識しています。
それは正しいのかもしれない。ただし、顧客は彼らの会社、業界の中で
非常に深い経験もされているし、それはコンサルタント以上です。
それ故に、見えなくなっている部分もあることは事実。コンサルタントの
第三者的な視点や、問題発見能力が生かされる場面でもあります。
コンサルタントであれば、顧客の要求があった場合に、その要求の元となる
問題、そしてその問題を認識するようになった根拠まで掘り下げます。
[なんらかの問題]→[解決策:システム開発]→[要求]
こういった思考プロセスが顧客にあった場合、
・なんで、このような要求にいたったのか
・なんで、システム開発という解決策となったのか
・なんらかの問題とはどんな問題か
・問題と認識するに至った事実はなにか
・その認識はどんな考え方をもとに行ったのか
・・・など、なぜ?を繰り返していきます。
そこから出てきた根本原因をもとに、解決策を検討します。
実際には解決策としてシステム開発ということがでてくるのかもしれません。
ただ、根本的な解決策まで検討した上でのシステム開発か、顧客から要求された
とおりのシステム開発なのかでは顧客の問題解決への効果は差がありそうに
思えます。
顧客が思ったとおりのものを作ったことで信頼を得ることもあるでしょうし、
根本的な解決を生むことで効果を得て、信頼を得ることもあるでしょう。
しかし、コンサルタントの存在意義、価値はいわれたとおりの仕事をするのではなく
顧客を第一に考えて、その根本を捉えることにあるのです。
「コンサル転職に活きるスキル」シリーズの記事一覧
- コンサルタントが持つ「一流の努力術」
- コンサル転職には有利なシステム関連のスキルはこれだ!
- コンサルタントに欠けるスキル・・・営業
- 新入社員が学ぶべきコンサルタント転職に生きるスキル(IT編 その1)
- 【スキル】コンサルタントになるには特殊な才能がいるのか?
- システムエンジニアとコンサルタントの差
- 基本的なコミュニケーション能力を身に着けよう
- 絶対に必要なスキル「パワーポイント」と「ストーリー構成」
- コミュニケーション能力のある社員の行動様式を身に着ける
- 営業職から、コンサルティング業界に進むには?
- 大前研一流これが「頭のよい人の勉強法」だ!
- コンサルにとって重要な資質「問題点に気づく力」を養う
- 新入社員が学ぶべきコンサルタント転職に生きるスキル(IT編 その2)
- コンサルタントに「要求定義」はない
- 第2新卒としてのコンサルタント転職に臨む前に
- PDCAサイクルで仕事したか
|
コンサルタントナビの会員登録 |
コンサルタントナビの転職登録 |












