コミュニケーション能力のある社員の行動様式を身に着ける
ロジカルシンキングのスタート地点からの続きです。IT Mediaに掲載されている、ITセレクトからの転載記事にブーズ・アレン・ハミルトンの瀬良 征志氏の記事があります。
“コミュニケーションネック社員”の存在をチェックする【失敗プロジェクトが常態化する開発現場】
先日は、この記事から問題解決の出発点については考えました。
今回は、コミュニケーションについて考えてみたいと思います。
この記事では、プロジェクトの運営に支障をきたすようなコミュニケーションに
問題がある社員を『コミュニケーションネック社員』として定義しています。
たしかに、こうした内容は多かれ少なかれ、意識せずに自分でやっていたり
することでもあります。人間の心理からすれば、やはり何か自分の責任にされて
しまうだろうという思い込みから、自分の関わりを少なくしようということも
理解できます。
しかし、自分の役割が明確になっていないことも原因かもしれません。
減点主義で、個人のエラーと認識されれば、そのまま彼の評価につながるから
かもしれません。
組織的にもこういったコミュニケーションネック社員を作り出す素地が
あると言えますが、やはり個人で大きく構えて、全体として何をすべきか
考えていけば、結局プロジェクトの成功につながり、一時の失敗は些細な
こととして過去のものになるでしょう。
リンク先にある『コミュニケーションネック社員』のチェックリストを
下記のように書き換えるとコミュニケーション能力のある社員の行動様式に
なるのではないでしょうか。
□貴重な情報はみんなに共有する
□忙しかったとしても会議には出席する(そして有意義なものにするよう心がける)
□問題点に気づいたら必ず指摘する(前向きに問題解決に向けて)
□情報が集まるよう、周りから信頼されるよう実績を創る
□聞かれなくても情報提供し、自分から問題解決に動く
□作業の遅延は、状況を共有し、復旧のために何をすべきか考える、そして行動する
□議論することに躊躇しない
□自分に都合の悪い話でも、前向きに受け止める
□自らの責任範囲は規定したとしても、それにとどまらず仕事する
□担当業務は単純化、明確化し、誰にでもわかるようにしておく
議論や問題提起などは、エネルギーを消費するからめんどくさいと思う方も
多いのかもしれません。こんなこと口にしたら笑われる、馬鹿にされるという
意識も働くのかもしれません。
しかし、それをせずに潜在していた問題が発生した場合には、その潜在していたころに
解決するよりも大きなエネルギーをかけなくてはならないことも少なくないでしょう。
コンサルタントは、このようなコミュニケーションを自然と行えるように
感じます。なにか疑問として頭によぎったら、そのままにせず、とりあえず
その浮かんだ疑問を表に出してみる。議論してみる。
その結果、疑問は瑣末なものであっても、自分の中の疑問は解消するわけですし、
それが大きな問題の一部が出てきたものであれば、この問題提起は十分価値が
あるものになったはずです。
「無知の知」という言葉がありますが、コンサルタントは『なぜ?』を
問うことに存在意義があるのです。
参考記事
システム開発を失敗させない“現実的な処方せん”とは?
【失敗プロジェクトが常態化する開発現場(前編)】
月刊アイティセレクト
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