ロジカルシンキングのスタート地点
IT Mediaに掲載されている、ITセレクトからの転載記事にブーズ・アレン・ハミルトンの瀬良 征志氏の記事があります。“コミュニケーションネック社員”の存在をチェックする【失敗プロジェクトが常態化する開発現場】
問題解決活動を、情報の流通、つまりコミュニケーションという面から捉えた記事です。
また、この冒頭にロジカルシンキングについての書かれていることは非常に示唆的です。
昨今のロジカルシンキングブームにより市販の書籍も多く出回り、誰でも基本的な論理構成を身につける環境は整ってきた。
実際のビジネスの現場における問題解決では「問題の解き方」よりも「問題の定義」の方が重要であることが多いのだが、これが意外と難しい。数々の“問題かもしれない”事象の中から「解決すべき本質的な課題」を明確にするには、スキル、経験とある種のセンスが求められる。
たしかにロジカルシンキングに関する書籍は多く出版され、多くの人が実践に
移そうと考えられていると思います。
演繹法、帰納法、ロジックツリー、MECE・・・
さまざまなキーワードが多くの書籍で手法として、掲載されていることでしょう。
しかし、重要なのは、そのスタート地点とゴール地点を見誤らないところなのでは
ないでしょうか。
そもそも何が問題なのか、それを解決することで、何が解消され、
結果、どういった影響があるのか。
こういったことを意識しなければ、本質的な問題解決には至らないでしょう。
たとえば、こういった問題が認識されたとします。
『とある製造業で、売り上げがあがらない、どうしたらいいのか』
ここで、売り上げを上げる、ということを問題視することは、確かに、
提示された問題に対して解決をしようとしているように感じます。
表面的な問題は、『売り上げが上がらない』ということに表れているのかも
しれませんが、本質的な問題は、
・自分が思っているほど『売り上げがあがらない』ことなのか
・売り上げ計画ほど『売り上げがあがらない』ことなのか
・『売り上げがあがらない』なら営業利益もあがらないということなのか
などなどいろいろと考えられます。
実際、ここで何を問題として定義するのか。
問題解決のためには、解決のためのツールも必要ですが、そのスタート地点の
定義の仕方、視点も重要です。
この記事については、追ってコミュニケーションについても扱いたいと思います。
参考記事
システム開発を失敗させない“現実的な処方せん”とは?
【失敗プロジェクトが常態化する開発現場(前編)】
月刊アイティセレクト
「地頭力・ロジカルシンキング」シリーズの記事一覧
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