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マッキンゼー山梨公一氏が語る8つの無駄

2006年12月20日の日経MJ論壇にマッキンゼー・アンド・カンパニーのディレクター
山梨公一氏が寄稿しています。

内容は、小売店舗にも製造業の視点を導入して、8つの無駄を排除して生産性を
向上させましょう、というものでした。

山梨氏は、製造業の視点である無駄の排除を小売店舗に持ち込み、店舗に
存在する以下の8つの無駄を排除することで、生産性を高められると
しています。

実際に、とあるSPAでこのアプローチで2ヶ月で2〜3%の販売増と25%の
在庫減などのコストダウンを実現できたとしています。

8つの無駄とは

  1. 1生産の「無駄」
  2.  生産量やパッケージボリューム
  3. 2在庫の「無駄」
  4.  過剰在庫、低回転率
  5. 3移動の「無駄」
  6.  横待ち、複雑な情報伝達
  7. 4やりなおしの「無駄」
  8.  ミス、製品瑕疵(かし)
  9. 5プロセスの「無駄」
  10.  重複、過剰IT依存
  11. 6待機の「無駄」
  12.  アイドルタイム、顧客の体感
  13. 7動作の「無駄」
  14.  導線、作業の複雑さ
  15. 8人材の無駄
  16.  過剰スペック、登用機会損失


このような他業界での事例を導入することはコンサルタントの得意なところです。

コンサルティング各社は、外資系であれば、海外のものも含めて成功事例を
多く持っていますし、同業界でも海外では成功していながら、日本では
導入していない事例も多くあります。逆に日本で成功した事例を海外の
オフィスが用いることもあるでしょう。

この成功事例をベストプラクティスと呼んだりします。
山梨氏が紹介しているSPAでの成功事例はベストプラクティスと言えるでしょう。

ベストプラクティスはコンサルティング会社内の財産ですので、外部に
情報提供することはそれほど多くありません。この記事のように、顧客と
なりうる企業に興味を持ってもらうため、雑誌や新聞などで、手法や
効果を示すために、公表することもあります。

このコンサルティング会社の持つ知恵はコンサルティング会社の命とも
言うべきものです。

ただ、事例の他業界への横展開という手法だけに囚われることなく、
現状の分析はしっかりと行い、その上で自社の持つベストプラクティスの
一つが、顧客企業の課題解決のためにベストであれば、その手法を使って
みる、というスタンスです。まず解決策ありきではないのです。

「ベストプラクティスの効用」とは
コンサルティング会社にとって
すでに成功している事例を活用できる。

クライアント企業にとって
他業界や海外の同業界で成功している事例で課題を解決できる。

でしょうか。

記事中では
  1. 1.ひとつの視点から徹底して店舗オペレーションのすべての側面を見直す
  2. 2.定量データの分析と徹底した目視の双方を駆使する
  3. 3.その上で現場の人材を巻き込んで改善アイデア創出や実行を進める
という「リーン・リテーリング」という手法として特徴を紹介しています。

この「定量データの分析」。これもコンサルタントの特徴です。
> SPAでこのアプローチで2ヶ月で2〜3%の販売増と25%の在庫減などのコストダウンを実現できた
という言葉でもわかるように、ある手法の結果を定量的な数字で提示する。
このファクト重視の姿勢がコンサルタントの付加価値でもあります。





2006-12-26 09:00:00 現在の記事です

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