コンサルタントのコミュニケーション能力の基本
努力力の話では、コンサルタントはたの業界のビジネスマンに比べて非常に秀でているのではないかと書きました。しかし社会人の基本としてほう・れん・そうという言葉がありますが、コンサルティング会社時代は、あまり学んだ覚えがありません。
ほう=報告
れん=連絡
そう=相談
では、コンサルタントはこういった社会人の基本を怠っているのでしょうか?
たとえば、あなたが、業務改善のプロジェクトにいて、システム開発のフェーズで、システム開発を行っている業者の開発の進捗管理を行っている役割としましょう。あなたは、スケジュールに比べて、かなり開発の進捗が遅れていることをシステム開発会社から入手しました。その際に上司にどう伝えるでしょう?
たとえばすぐさま
あなた『すいません、開発の進捗が遅れているようです。どうしたらいいでしょう?』
と上司に報告&相談したとしましょう。
上司からは逆にこういった質問が来るはずです
上司『どういう原因?どのくらい遅れているの?オンスケにできそうなの?』
※オンスケ=On Schedule。スケジュール通りという意味
この質問に答える準備はしてましたか?
あなた『そこらへん、よく把握してません・・・』
なんて答えたら、短気な上司なら罵声を浴びるかもしれません。冷徹な上司なら、あなたをプロジェクトからはずすでしょう。
すでにスケジュールの遅れを察知し、上司に報告、相談する際には、上記のこと(報告内容に対する、情報、対応案)は把握すべきです。あなたは、ロボットではありません。考える葦です。起こったことをそのまま伝えるのではなく、その対応案まで伝え、それをもとに上司と実際の対応を考え始めることが、大事です。
『なんで?』を3回繰り返してみるといい、という言葉をどこかで耳にしたことがあります。
例えば、この場合
あなた『すいません、開発の進捗が遅れているようです。』
上司『なんで?』
あなた『システム開発会社の方で、詳細設計からシステムに落とし込む作業で手間取っているようです』
上司『なんで?』
あなた『詳細設計の内容に不備な部分があるようです』
上司『なんで?』
あなた『詳細設計に割いた時間が少なかったためです。設計書でカバ−できない部分は打ち合わせですり合せたいということにしていたようです』
ここまで3回、なんでを繰り返したことで、この後の対応、やるべきことが明確になってきたようです。
おそらく、このケースでは報告&相談はこういった形になるのではないでしょうか
あなた『すいません、開発の進捗が1週間ほど遅れているようです。原因は、詳細設計書の不備で、どうも、当初から、開発と話をする前提で作成していたため完璧なものを作っていなかったようです。私は、設計担当と、開発担当の打ち合わせを日次で行って、できるだけ近い場所で作業行わせればいいと思います。1週間の遅れについては、スケジュール上、バッファもあるので、なんとかテスト開始日までには間に合わせられると思います。今後、どのように対応いたしましょうか?』
ほうれんそうはここまで判断に必要な情報を集め、自分の頭で考えてから、行いたいものです。
コンサルタントは社会人の基本であるほうれんそうについて、学んではいません。実地で、世間のほうれんそう以上の作業を行っているといえます。
[2006/08/15 初掲]
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