コンサルタントとしての成長とは? 『死ぬほど考える習慣』
コンサルタントの努力力にて書いた『死ぬほど考えること』を私の経験からもう少し具体的にしてみたいと思います。プロジェクトにて上司に
『明日までに、こういう資料作っておいて』
と言われます。
ここで、あなたがすべきことは以下のことになります。
・どういった体裁で提出すればいいのか?フォーマットなどはあるのか
どうか?
・いつまでに最初のレビューのために見てもらえばいいのか
さらに最も重要なことは
・上司が考えている資料の概要
です。
上司の思惑をできるだけ、取り入れた形で書類を作らないといけません。
ここでのコミュニケーションは重要です。
上司からこの書類の位置づけ、分量、流れを確認し書類作成の作業に移ります。
上司からこと細かい指示が出ていれば、ここで考える作業も少なくてすむでしょう。
ただ、上司も山のような仕事を抱えています。おおよそのイメージ程度で
あなたに仕事を振ってきます。あなたは、上司の考えているレベルの資料を
作らなければならないし、あなたの資料が明日のお客様との打ち合わせで
出されてしまうのです。
この場合、リスクに関するカテゴライズなどを行うのでMECE、ロジック
ツリーなど用いているのかもしれません。ロジカルシンキングなどで学ぶこと
ですが、現場ではそういったことを意識してませんが、考えてみれば、そう
いったことだったかなあという程度です。
考える際に意識するのは、
・資料を読む側に、こちらが意図した目的の通り理解してもらえるかどうか
・資料に抜け、漏れがないかどうか
・説明できていない部分がないかどうか
です。これが資料の品質になります。
想定される質問に対する答えは用意しますし、ポイントの部分で肝となる部分
については、わざと質問させるような仕掛け(わざと質問されるような部分)
を作ったりもします。
しかし、仕掛けの前に、先の3つのポイントと想定問答については、相当
考えます。これができていない場合、打ち合わせで討ち死に(質問に
答えられないこと)する可能性もあります。
一通り資料を作成し、これくらいでいいかと上司に提出したとしましょう。
この上司に確認してもらうことをレビューと呼んだりします。あなたは数分後、
真っ赤に染まった資料を手にすることでしょう。それとともに上司から
いろいろとアドバイスもいただけることでしょう。そのアドバイスのもらい方も、
あなたがあまりにひどい品質のものを出していたら、怒声にもなるかもしれません。
上司の怒声ならまだいいかもしれません。お客様企業からの信頼を失うよりかは。。。
最初のうちは、まったく赤くならずに帰ってくることもあるかもしれません。
その場合は、赤く入れるところが多すぎてもう全部見れない、ということの
表れなのです。
真っ赤に染まった資料は、なにも血で染まっているわけではありません。
上司があなたの資料について、問題ある部分について赤字で修正を加えた
だけです。あなたは、その赤字で直された部分について、上司の考えを
聞いて理解し、適当な修正を加えていくのです。このレビューという作業を
何回か繰り返して資料の完成度を高めていきます。この際に、簡単なてにおは、
漢字などの資料の内容とは関係ない部分での間違いが多いと、見てもらえません。
内容を見てもらう前に字直せ、と言われます。この上で内容の確認が行われるのです。
このレビューの際に、新しい視点や上司も見逃していた事象に触れられていたりすると、
上司を唸らすことができたりもします。赤が少なくなってきたら成長の証です。
しかし、そのレベルに至るまで、あなたは限られた時間で、死ぬほど考えて、
お客様を納得、満足させる、その前に上司を満足させる資料を作らなくては
いけないのです。もちろんあなた一人で作るわけではなく、上司、同僚との
協力で作ります。しかし、最後は自分がどれだけやるかです。そこには
『こんなもんでいいか』という考えは微塵もありません。
死ぬほど考えて『ここまで考えた』と胸を張って提出できても、なんらかの
不備があったりもします。そういったことを繰り返すことがコンサルタントの
成長であり、死ぬほど考える経験を積んでいることだと思うのです。
[2006/8/14 初掲]
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