面接官の視点:地頭力を鍛えるには?
地頭とかいて、「じあたま」と呼びます。「コンサルタントになるには、地頭力が必要だ」
この文句をきいたことのあるひとは、多いのではないでしょうか?
では、実際この地頭力とはなんでしょうか?
なんとなく分かるようで、なんとなく分からない気もします。
今回は、某戦略ファームのマネージャーに地頭力とは何か?を聞いてみました。
コンサルタントがいう地頭力とは、
・論理的思考力
・数量センス(数値を処理したり、定量的にものを考える能力)
・抽象化能力(物をグループ分けする、名前を付ける、など)
といった、思考力に関するものを指しています。
数量センスというのは、数字をちゃんと読めることですね。
数字を見ただけで、いろいろ分かる。ここらへんはセンスのようです。
また、コンサルタントは事実や数字に基づいて提言します。データの事実と、
自分の意見や感想を、ちゃんと分けて考えることが出来るというのも重要な点です。
抽象化能力というのは、バラバラに見える事象からすばやく共通点をさぐって
自分なりの考え方でまとめ直すことができるような能力。
それに加えて、
・頭の絶対的な回転スピード
・健全な推論能力
を加えて、「地頭力」といっているようです。
回転スピードというのは、単純に、考えるスピードですね。シナプスが次々と
つながって、とにかく同じことを考えるにも、人よりも早く考えられること。
俗にいう、頭が切れるというのはこのことです。
推測能力というのは、「1をいって10を分かる」と表現していましたが、
断片的な知識から全体を推測するような頭の良さです。クロスワードパズルを
すらすら解けるひとはこの能力に長けていますよね。
ひとことでいうと、
地頭がよい=「頭の回転が速く、論理的に物事を捉えられ、
抽象的な概念の扱いに苦労せず、正しい推論が可能な人」
といった感じではないでしょうか。
さて、地頭よくないと、コンサルタントになれないということをよく聞きますが、
ほんとなんでしょうか?
思うに、それは確かです。地頭力が必要です。
地頭が悪い人は、やっぱり面接していて分かります。
そういう人は、どんなに資格があっても、長い経験があっても、
コンサルタントとしては?マークをつけてしまうものです。
というのも、コンサルタントは、いままでやったことのない分野の仕事を
突然まかされることがあるんですよね。
いくら長い経験があっても、その長い経験以外の未知の分野の仕事を
突然まかされて、2週間でなんとかしろといわれたときに、圧倒的な
思考力でそれを克服できるか?
それを克服できるだけの「地頭」があるか?というところでしょう。
そこらへんを見ています。
ただ、世界で1,2,3を争うような地頭力が必要かというと、そうでも
ありません。せいぜいコンサルタントに転職・就職して、食べていくための
地頭力は、一定以上のレベルでは必要ですが、究極にハイレベルでもないのです。
幸いにして、この地頭を構成する「論理思考力」や「抽象化能力」といった
ものは、後から訓練ができる要素が多いと考えます。
後から訓練して十分コンサルタントとしてやっていくレベルに達することは
可能だと思います。
まずは、論理思考力の本などをよんで、基本を理解する。
あとは題材をたくさんこなしてみる。
たとえば、100本ノックではありませんが、100本スタディ。
かの大前研一氏も、通勤時間を思考訓練の時間として、電車の窓から外に
見えるものを題材にケースを作りながら、毎日毎日頭を鍛えたそうです。
ケースは、反復練習みたいなところがあります。
基礎的なところはみなさん知っているのに、ちゃんと応用できなかったり、
とっさにでなかったり、単純な論理ミスをしたりする。
スポーツだって個々の基礎動作は単純ですが、自分のものとして身につける
ためには、たくさんの練習が必要です。ある程度の身体的な基礎能力と、
あとは練習のたまものです。
コンサルタントも同じです。
論理思考力や抽象化・構造化能力も、訓練することで伸びるのです。
[2007/05/10初掲]
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