ゴリラゲーム株式投資の黄金律

ゴリラゲーム ― 株式投資の黄金律
ジェフリー・A・ムーア (著), ポール・ジョンソン (著), トム・キッポラ (著)
ベンチャーキャピタリスト、ハイテク戦略コンサルタント、投資アナリストの3人の専門家によるハイテク株投資の指南書で、アメリカでベストセラーとなった『Gorilla Game』の邦訳。
投資の本なので、基本的にいかに儲かる株を探すかということの指南であるが、その背景には、著者の長年の研究にうらづけられた「IT業界の競争原理と企業価値の形成」に関する理論がある。
本書はその理論を、一般向けにわかりやすい形で、「ゴリラ」「王子」「チンプ」などのわかりやすい比喩をつかって解説している。
とにかく、目からウロコの連続である。
日頃、IT業界にいれば、なんとなく思って肌で感じていたことを、わかりやすく整理してくれる。
なぜ、マイクロソフトやシスコ、インテルが勝ち続けるのか。
IT関連のコンサルティングをしていて、お客さんのアイデアを聞くにつけ、「いやー、あのやりかたじゃ絶対成功しないよなぁ」と思う事例がいくつかあったのだが、じゃあなんで?と自問自答したときに「経験的にそれは失敗するパターン」としか言えなかった。それではこまる。そんなとき、この本をきっかけにして、IT業界の競争環境について適切な分析の視点を持つことが出来るようになった。
この本はどちらかというと一般向けに書かれいるので、読みやすいが、反面理論的なところはやや端折ってある。もっと本格的に理論を学びたい方は、同著者の「キャズム」「企業価値の断絶」を読まれることをお勧めする。
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